映画大国として知られるインド。インディアンムービーウィークでは、映画製作がさかんなインドの言語圏から日本未公開作品を中心に選び、多様なインド映画を字幕付きで紹介します。
※上映作品は、開催会場ごとに異なります。
鳩好きマーリの爽やか極道コメディ
チェンナイの下町に住むマーリは、身寄りなく育った若者。8年ほど前から土地を仕切る極道として皆に恐れられるようになっている。彼は鳩レースに入れ込んでおり、鳩の前では柔和な一面も見せる。そんな彼の前に、新しく地区の担当になったアルジュン警部とブティック経営者のシュリーが登場し、波乱が起こる。ダヌシュ(無職の大卒)のダンスも見どころ。
監 督 | バーラージ・モーハン |
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出 演 | ダヌシュ、カージャル・アグルワール、ローボー・シャンカル、ヴィジャイ・イエースダース、マイム・ゴーピ、カッルーリ・ヴィノード |
音 楽 | アニルド |
字 幕 | 日本語 |
ジャンル | コメディ / アクション |
区 分 | G |
鬼才スッバラージ監督が描く、悲哀の群像劇
映画監督のアルルと幼なじみのマイケルは、内面に抱える問題のストレスを妻にぶつける日々。アルルの弟ジャガンが古寺の女神像の密売に手を出したことをきっかけに、彼らの運命は思わぬ方向に転がっていく。原題は「女神」の意。身勝手な男性に振り回され苦悩する女性たちが、古寺に留め置かれた女神像に重ねて描かれる。「雨」を重要なモチーフとし、女性への敬意に満ちあふれたラストが印象的。
監 督 | カールティク・スッバラージ |
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出 演 | S・J・スーリヤー、ヴィジャイ・セードゥパティ、ボビー・シンハー、アンジャリ、カマリニ・ムカルジー、カルナーカラン |
音 楽 | サントーシュ・ナーラーヤナン |
字 幕 | 日本語 |
ジャンル | クライム / ロマンス |
区 分 | G |
連続殺人犯 vs. 執念の捜査官
バンガロールを震撼させる連続誘拐殺人事件。富裕層の子弟が誘拐され、身代金が払われるにもかかわらず惨殺されるのだ。捜査に当たる中央捜査局のアンジャリは、犯人を自称するルドラという男に肉薄しながらも取り逃がしてしまう。犯人、警察、中央捜査局が三つ巴となっての息詰まる追跡劇。映画監督アヌラーグ・カシャップの怪演が印象的。
監 督 | R・アジャイ・ニャーナムットゥ |
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出 演 | ナヤンターラ、アタルヴァー・ムラリ、アヌラーグ・カシャップ、ラーシー・カンナー/ヴィジャイ・セードゥパティ(特別出演) |
音 楽 | ヒップホップ・タミラー |
字 幕 | 日本語 |
ジャンル | クライム・スリラー |
区 分 | PG-12(暴力シーンあり) |
殺人容疑者の男には、確かなアリバイがあった
大雨の夜に静かな住宅街の一軒で起こった殺人事件。犯人を特定できる遺留物は見つからず、被害者の交遊関係にも怪しい人物は見当たらなかった。しかし、同じ夜に隣家の住人が偶然撮影したセルフィーの片隅に、不審な人影が映り込んでいた。土木技師のエリルはその人影と同一人物であるとして拘束される。法の抜け穴をきわどく攻める犯罪スリラー。
監 督 | マギル・ティルメーニ |
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出 演 | アルン・ヴィジャイ、タニヤー・ホープ、スムルティ・ヴェンカト、ヨーギ・バーブ、ジョージ・マリヤーン、ヴィディヤ・プラディープ、ソニヤ・アグルワール |
音 楽 | アルン・ラージ |
字 幕 | 日本語 |
ジャンル | クライム・スリラー |
区 分 | G |
グルメ番組のように始まり、家族制度の暗部に切り込む“ホームドラマ”
ケーララ州北部のカリカットの町で、高位カーストの男女がお見合いで結婚する。夫は由緒ある家柄の出で、伝統的な邸宅に暮らしている。中東育ちでモダンな生活様式に馴染んだ妻は、夫とその両親とが同居する婚家に入るが、台所と寝室で男たちに奉仕するだけの生活に疑問を持ち始める。教育を受けた若い女性が、家父長制とミソジニー(女性嫌悪)に直面して味わうフラストレーションをドキュメンタリー的タッチで描く。同時に、2018〜19年に最高潮だった「シャバリマラ寺院への女性参拝問題」※もサブテーマとして現れ、伝統的ヒンドゥー社会での「穢れ」観にもメスが入る。公開後、多くの議論が巻き起こった話題作。日本初上映。
※同寺院は伝統的に女人禁制(初潮から閉経までの間の、子供を産める状態の女性の入山禁止)を敷いていたが、女性の法曹関係者による訴えが2018年に最高裁で結審し、女性参拝者の排除を違憲とした。
監 督 | ジヨー・ベービ |
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出 演 | ニミシャ・サジャヤン、スラージ・ヴェニャーラムード、T・スレーシュ・バーブ、アジタ・V・M、ラーマデーヴィ、カバニ |
ジャンル | ドラマ |
区 分 | G |
爆走トラックの行く手を阻む麻薬組織、深夜の攻防戦
ティルチ郊外にある警察ゲストハウスで開かれていた署長の退任パーティーで、警察官たちが次々に意識を失う。警察は麻薬ギャングから大量のコカインを押収したばかり。ギャングの内通者が報復で飲み物にクスリを盛っていたのだ。昏睡状態にある数十名の警官の命を救うため、80キロ先の市街地の病院に移送する大型車を運転できるのは、10年の服役を終え出所したばかりで、偶然その場にいたディリしかいなかった。だが彼の行く手には、ギャングたちからの襲撃が待っていた。ほぼ全編が夜間シーンで、歌も踊りもないストイックな作りでありながら、アドレナリンが大放出の痛快アクション。
監 督 | ローケーシュ・カナガラージ |
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出 演 | カールティ、ナレーン、ラーマナー、ジョージ・マリヤーン、アルジュン・ダース、ハリーシュ・ペーラディ、ハリーシュ・ウッタマン |
音 楽 | サム・C・S |
字 幕 | 日本語 |
ジャンル | ドラマ / アクション |
区 分 | PG-12(暴力シーンあり) |